おおき日記

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2021/03/22 (月)  私の望み!
 3月ですが、新型コロナウィルスの流行を止めることは今のところ、難しいようです。私達が行うことは、出来るだけ人混みを避け、手洗いとマスクを徹底することしかありません。
 話は変わります。
 もう今の世の中、矯正治療は特別なものでなく、歯科医師であれば誰でも行うことができる治療になっています。一般的には、これは理想的なことなのでしょう。どこに行っても同じ矯正治療が受けられる。これは患者さんにとっては良いことです。
 しかし実際のところ、矯正治療のレベルは⑵極化、つまり良い治療と悪い治療です。
 この違いを素人との患者さんにとって簡単に知る方法はありません。
 今の歯科医院の数が多くなってきた状況では、保険治療だけで良い生活(皮肉ですが)をすることは難しくなってきました。結局、自費診療のインプラントや矯正治療に手を出さずにはならなくなっています。しかし歯科大学の学生時代に、全くと言っても良いくらい教育を受けていない矯正治療に手を出すことは、私から言えば、無謀でしかありません。
 矯正治療は一般治療(虫歯の治療のような歯自体の治療)とは、全くことなる治療で、一本の歯を診るというより、その人間を診ると言った方が良いくらいの違いです。
 人間は神のようにパーフェクトではありません。だからいくつになっても常に上を見ながら向上していかなければいけません。
 どんな職業でも、誰でも最初は皆、素人です。だから、良い指導者の元、良い治療を見てそれを受け継いでいくことで、途切れのない良い仕事を続けていけなければいけません。
 中途半端な治療をしている指導者の元、それを見て育った者は絶対に良い職人にはなりません。これは技術だけでなく、崇高な心も受け継がなければいけません。
 今の矯正治療の崩壊度は半端ではなく、歯科医師の心も技術も壊れて行っています。
 国家試験を合格することだけを目標とする大学となってしまったことは、非常に残念ですが、もっと人間として、医療人として、儲けることではなく、患者さんに喜んでもらえるような治療をする喜びを教える教育をして、良い歯科医師を世の中に輩出して行って欲しいです。 
 早く、これに気付かないと歯科医療はさらに崩壊していくことでしょう。そのツケは結局、患者さんに向かって行くのです。
  

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