おおき日記

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2014/05/08 (木)  原始人!
 人間はこの世に生まれた時は皆、寝たきりです。歯が生えて来て、奥歯で噛むことが出来るようになることで、立ち上がってきます。乳歯から永久歯となり、成人となって、年齢を重ねることで、歯は少しずつ抜け落ち、奥歯で噛むことが出来なくなって、寝たきりとなって来ます。そうして死を迎えるのです。
 しかし最近の子供達を見ていると、しっかり立つことも出来ず、立たせるとすぐに腰が砕け、立つことが辛くなるのです。結局、小学校の炎天下での運動場の朝の朝礼はなくなる傾向にあるようです。皆、教室で座って、放送される校長先生の話を聞いているそうです。
 今は子供達は歯はあっても、奥歯で噛むことを知らないため、歯がない老人と一緒で、立つことが出来ません。身体の重心が安定せず、背中は曲がって脊柱弯曲になることがあります。
 そこで現代を原始時代の大昔に戻して見ましょう。
まず、腹を満たすために、食べ物を、特に野獣などの動物を自分で獲得しなければいけません。しかし、立つこともおぼつかない人間がどう猛で俊敏な動物を捕まえることが出来るでしょうか。逆に食べられるのが落ちです。
 しかも、さらに歯並びが悪く、かみ合わせも悪いならば、硬い食べ物もしっかり食いちぎって食べることも出来ず、死んで行くことになるでしょう。
 しかし! 今の世の中、どんな歯並びであっても、どんなに噛む力が弱くても、かみ合わせが悪くても、周りには様々な食べ物が揃っていて、栄養不足になることはありません。逆食べ過ぎて肥って行きます。
 過食の時代、手を出せば、どこにでも食べ物が有る時代、子供お腹を空かして食べ物に食らいつく姿は見ることがありません。
 これは勉強でも一緒で、誰でも本気になれば勉強はどれだけでもすることが出来る環境です。このように物に溢れた環境では、決して必死に求める気持ちは生まれてこないでしょう。
 アフリカの未開地の子供達の子供達がよくテレビで見かけます。彼らのキラキラした生きた眼を見たことがありますか?こんなに何かを求める生きた目を、今の日本の子供達に見たことがありますか?
 究極的ですが、歯並びが悪くても死ぬような事ではありません。矯正治療を専門にやっている私の言うことではありませんが、私が行っている矯正治療は、患者さんが気にしている歯並びを治すことは当然ですが、やはり良く咬めることを体験させることで、奥歯でかみ砕く快感を早く味わってもらうことです。
 さらに奥歯で良く咬めることが出来るようになれば、その咬む力、つまり上と下の歯が接触することで発生する力(人によっては100Kg以上あります)によって頭蓋(頭の骨)に刺激を与え、縫合部(頭は小さな骨が組み合わさっておりその組み合わさった境目、接着剤を使わないプラモデルのように)は揺らされ、開いて行きます。結局、頭は大きくなり、歯が生える場所も大きくなり、ガタガタになりにくくなりますし、鼻の通りも良くなってきます。鼻呼吸が出来ると、呼吸は深くなり、姿勢は良くなり、舌は上に上がりやすくなり、口唇はしっかり締まり、誰が見てもこの人はしっかりしていると思えるようになります。本当の中身は分かりませんが、しかし人間の見掛けは大切です。
 矯正治療は本当に自己満足に世界です。歯並びが良くなっても、決して他人は綺麗ですね!なんて決して言ってくれません。それで私は、自分自身が歯並びを気にする時は矯正治療を始める時期だと思っています。と言うことは年齢には関係ないと言うことです。早ければ良いと言うこともありません。親が勧めるので、幼少の頃から始めて、7年や10年矯正治療を続けた患者さんを何人も見てきましたが、最後、主治医も患者さんも、何をしているか分からないで、終わって行きます。青春を返して!!
 まとめ!
  皆さん、食べ物は少なめに口に入れて、奥歯で良く噛んでください!

 硬い物は噛まないと飲めません。柔らかい食べ物でも、奥歯で噛む事です!極端ですが、牛乳でも噛んで飲みます。
 
    子供達、原始人に帰ろ!

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