おおき日記

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2006/08/06 (日)  新聞掲載!
2〜3日前の朝日新聞に日本矯正歯科学会の法人化に伴う西日本歯科矯正学会との問題と九州歯科大学歯科矯正学講座の教授のアカデミックセクハラについて2日間、大きく連載されました。
一般の方は何のことやらさっぱりわからなかったと思いますので、まず、今日は日本矯正歯科学会の法人化についてご説明させていただきます。以前からもこのことについてはここで書かせてもらいました。
 政治の世界でも特殊法人の問題や、社会保険庁の使い込みについてはおなじみになっていると思います。
 日本矯正歯科学会は大学主体で活動しています。会員も6000名を超える大きな団体となりました。年会費も13000円と法人化を見越して値上げされました。これについても一言ありますが、年会費だけでも学会に毎年7000万円あまり集まってきます。今は任意団体であり、役員などの手当てはもらっていたでしょうが、はっきりしていなかったのではないでしょうか。その点が不当目名だけにいい加減ではなかったでしょうか。社会保険庁も同じですが、人のお金が黙っていてもどんどん集まってくるのですから、理由をつければ、会費を使っても問題ないと思うのは当然かもしれません。事実、お金を使い込んだり、タクシーで東京から広島まで帰った教授や、学術大会での浪費などは表に出て来ず、一般会員にはまったくわかりません。日本スケート協会も会長の私的流用で問題になりましたが、内部告発などがなければ決してわかることではありません。
 話はもどりますが、この日本矯正歯科学会は文部科学省から”法人化には全国の地方矯正学会を解散させて、一つにまとめることが大前提”ということで、各矯正学会を解散に追い込んでいきました。その中で、西日本歯科矯正学会だけが解散を拒絶しました。この学会は他の地方学会の成り立ちが異なり、九州歯科大学の初代教授の横田成三先生が中核となり、一般の歯科医師から作り上げた学会で、総会では会員の意見が自由に発言でき、会計も明瞭なすばらしい学会でした。日矯学会の解散についての説得も何度かありましたが、不明瞭で、矛盾することばかりで、会員は納得しませんでした。しかし、そのうち会員は大学派と臨床医に2分されてしまいました。そして西日本歯科矯正学会の多くを占めていた大学の会員が日本矯正歯科学会の法人化に拍車をかけるために、九州矯正矯正学会を立ち上げ、それに賛同する開業医がそちらに流れ、西日本歯科矯正学会の会員は半分以下となりました。
 しかし、結果的には以前、日本矯正歯科学会の法人化は文部科学省の承認が取れず、達成されていません。
 日矯側は法人化されると、公認会計士の付き、会計も明瞭なり、評議員の数も全国の会員数に合わせて決定し、意見も出て気安くなるといっていますが、法人化により、理事等の役員もおおくなり、そこに流れるお金は莫大なものになるでしょう。
 しかも、そのお金は規約、会計では正当な出金で、さらに問題になることがなくなるでしょう。官僚の天下り先にもなるでしょうし、退職金も出て行くでしょう。まったく今の政治で問題を、最初からわかって取り入れています。役員や理事になられた方はそれの方が良いのはわかっています。正統なお金の出金は良いのですが、それを監視する機関がないことも問題です。
 明日の予告にもなりますが、偏見かもしれませんが、私が30年以上大学にいて感じることは、大学の社会は一般社会の常識は通用しないところがあります。特に教授となると誰も彼も頭を下げてくるのですから、容易に裸の王様と化していきます。
 つまり教授が右といえば、右なのです。しかし、今が昔とは異なり、そうは行かなくなったことが、今回のアカ・セクの報道ではないでしょうか。

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