おおき日記
○×日記です。
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2016/05/06 (金)
矯正治療の勧誘!!
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昨日、新患相談で患者さんがお見えになりました。患者さん自身、咬み合せには不満はなく、矯正治療をした方が良いとアドバイスされたため、セカンドオピニオンを求めて来院されました。
彼女は国立N大学の学生さん(歯学部ではない)で、大学の検診の際、歯並びの歯科検診も同時に行われ、不正咬合と認められる学生さんはすべて矯正治療の勧誘を受けているようです。しっかりとしたパンフレットも製作され、料金体制も学生割引を行う旨を説明されています。
自分の歯並びに不満もない学生さんを矯正治療開始を誘導しています。
私の出身大学も同じようなことを以前から行っているようです。
恐らく、大学で矯正を受ける患者さんの減少がこのような行動を誘発しているのでしょう。矯正治療の認定医を取得する際、ある程度の成人の矯正治療の症例が必要になるため、仕方ないことですが、その辺を歩いている人に”貴方は歯並びが悪いので矯正治療が必要です”と勧誘していることと同じだと思います。大学の矯正臨床も地に落ちた感じですね。
私は究極的ですが、”歯並びが悪くても死ぬような事ではありません”と患者さんにはお話しをしています。自分自身が歯並びを気にするならば、矯正治療の負担つまり嫌なこと(装置を付けること、ひょっとして永久歯を抜くかもしれないこと、歯を動かす時に痛みがあること、月一の来院、2年程度の治療期間、矯正料金など)を容易に乗り越えることが出来るからです。
こちらから矯正治療を、例えば、このまま放っとくと虫歯になる、アゴの問題を生じるなどと言って勧誘して治療を行うと、必ず、後で、トラブルの元になり、患者さんとのコミュニケーションも上手く行かず、結局、治療が失敗に終わるのです。それが分からないで学生さんを教育するのは、学生さんの将来の臨床をだめにすることだと思います。大学はドシッと構えていて欲しいですね。 |
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