おおき日記

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2004/11/22 (月)  矯正歯科医・認定医
 先日、日本矯正歯科学会大会が福岡市で開催されました。現在、存在する矯正に関する学会では最大で、会員数、約6000人になっています。それに伴う会員から徴収する年会費は相当なもので、以前は9000円でありましたが、2〜3年前会員には予告もなく、理事達(大学教授が主ですが)は会費を4000円の追加し、13000円としました。一般社会の感覚では考えられないと思います。単純計算で年間13、000円X6、000人=78、000、000円ですよ。確かに学会の形態は親睦団体ですので、会計自体はいい加減なものです。あくまでも噂ですが、自分のお金のごとく、全く、身内感覚で、誰も厳しい監査を行わないため、自由に使っていたそうです。不健全な会計も甚だしいと思います。
 この学会が現在、矯正歯科医の認定医を輩出しています。国民に安心して矯正治療を受けてもらうために若い歯科医師を教育、指導し、認定しているのです。志は大変、結構なのですが、中身がなかなか伴わないのが現状です。と言うのも、その認定医の審査を受ける資格を作るのは各大学の歯科矯正学講座の役割なのですが、全ての大学がそうではないのですが、その中身はと言うと認定医を取得するための抜け穴はたくさんあるのです。
 ある有名な矯正家(あえて、ここでは精神的にも技術的にも熟練した本当の矯正臨床を行う歯科医とします)が提案しているのですが、どこどこ大学認定医として世の中に輩出するべきではと。その意味は、もしある矯正歯科医が問題を起こしたとき、責任をだれが取るのかということです。確かに問題を起こした本人が責任を取ることは当たり前なのですが、さらに、その矯正歯科医に認定医を与えた学会、さらには認定を受けさせた大学まで責任をとる必要があるのではないかと言うことなのです。
 今の世の中、政治の世界も、責任をとる体制が確立していないため、すべてやりたい放題になっているように感じます。
 今年から、矯正単科開業医の集まって、法人格をもった日本矯正歯科協会(JIO)という団体を結成しました。これはあくまでも国民に対して質の良い矯正治療を提供しようと志すもので、この組織とは別に認定機構(JBO)をつくり、全ての面でレベルの高いこの組織独自の矯正認定医を輩出しようとしています。認定医を審査する方は、矯正臨床家3名、他の1名は歯科医師会の先生、他の1名は歯科とは関係のない第三者です。第一回は12月3日に行われ、まず11名の矯正歯科医が受けられます。そのうち何人認定されるかが見物です。
 医師も歯科医師も同じですが、現状に満足してしまったら、もうおしまいです。常に自分を客観的に見て、研鑽を積むことが必要で、それが出来なくなったら、患者さんを診る資格はなくなると思います。謙虚にそして自分に素直にならなければ、いけないと思います。話が取り留めなくなりました。今日はここまでにします。

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