おおき日記

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2024/10/14 また苦言!
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2024/10/14 (月)  また苦言!
 私が相談に来れられた患者さんにいつもお伝えしている事は、人から。例えばご両親とから言われて、行う矯正治療ではないということです。あくまでも自分の意思で決断して始めるべきであると。
 そうすると、矯正治療の嫌なこと1)ブラケットなどを歯に付けること、2)ひょっとして歯を抜くかもしれないこと、3)歯を動かす時に生じる痛み、4)月一の来院、5)2年程度の治療期間、6)高い治療費などは、プラス思考で軽減されるでしょう。
 しかし、とりあえず相談にだけでもと訪れた歯科医院で、矯正治療開始に誘導されると
上記の嫌なことが浮き彫りになり、マイナス思考となって、不平不満となって治療が上手くいかなくなり、トラブルの元になってきます。
 そう言うことから、私は余程のことでなければ、こちらから治療をお勧めしていません。歯並びが悪くても死ぬようなことではないからです。あなたより厳しい不正咬合を有している方は、たくさん居られますが、まったく気にはされていません。そこでその方に矯正治療を勧めた場合、必ずと言って良い程、”余計なお世話です”と返ってくることでしょう。
 主治医と患者さんとの間には矯正治療という高い壁があり、治療を上手く行かせるためには、この高い壁を乗り越える患者さんの気持ちが重要なんです。
 最近、この高い壁を低くしてしまって、容易に患者さんが乗り越えて行きやすい器具が出回っています。それはマウスピース矯正と言われる処置方法です。
 本来の矯正治療は、患者さん個人の歯並びや口の周りの環境や性格や置かれた生活環境、経済状況等を全て含めた診断、治療方針を決定し、治療を行わないといけないのですが、現在のマウスピース矯正は、患者さんの歯型のみを業者さんに送って歯を少しずつ動かすようなマウスピースをパソコン上で描いたものから作り上げています。
 当然ながらそこには、患者さん歯型のみで患者さん自身は居ません。
 もし歯並びが同じ患者さんが二人居たとすると、同じ業者さんがマウスピースを製作した場合。まったく同じものが送られて来るかもしれませんね。
 さらに歯科医院は送られて来たマウスピースを渡すだけの行為で、24時間中22時間使っているかを確認するだけです。もし使っていなければ、歯は動きませんので困りますが、結論は、使わなかったあなたが悪いですね!となり治らないのはあなたの責任はですよねで泣き寝入りとなります。そんなことで高い矯正料金が返って来なかった患者さんも多いはずです。
 やはりまだ矯正治療には高い壁があり、その壁を少しでも下げるために歯科医師はしっかり研鑽を積まなければいけません。しかも患者さんの目線で寄り添った気持ちで治療を行うべきです。
 矯正治療の認定医や指導医、専門医の資格も設けられていますが、資格を持ってしまったらそれで終わりではなく、矯正臨床も道を極めて行かないと本当の治療の面白さがわかりません。結局、中途半端は治療となり、患者さんはベルトコンベアーに乗せられ、ただ経営の道具と化してしまう恐れがあります。
 どの医療も職業も同じですが、苦労して極めることがさらに上達するコツですね。
若い先生たちは早く良い指導者を見つけて、追いつけ、追い越すことが目標ですよ!

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