おおき日記
○×日記です。
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2007/09/11 (火)
歯を抜かないで!
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昨日、ある矯正相談の患者さんがお見えになりました。色々と矯正歯科の医院を訪ね歩いて、自分の意見にあった先生を探しておられました。つまり子供の歯を抜かないで治療してくれるところです。全国には、広告に”当院は歯を抜かないで矯正治療を行います”と堂々と書いてある医院があります。私から言わせれば、これは商品の販売において、お客さんの確保のため、”3〜5割引しますよ”と宣伝文句を掲げていることと同じ事です。
その医院を訪れるどんな患者さんも最初から歯を抜かないという治療方針が決まっていること自体がおかしいのです。
矯正臨床において自分はプロフェッショナルと自覚している先生は、ただ歯を並べるだけの治療ではなく、治療後の安定も考慮した、それぞれの患者さんに適した治療目標(あくまでも主治医が考える目標ですが)を提示するべきでしょう。それがプロだと思います。
また、ある訪れた医院では、資料を採ってみないとはっきりしたことは言えないので、レントゲンや模型を取りましょうといわれて、言われるがままに資料を採ったそうで、さらに詳しい診断をするならば、さらに別の資料を採って、はっきりさせましょうと言われ、これも追加されたそうです。最終的に初診時に合計8〜9万円程度を払われたそうです。その結果は歯を抜いた方が良いでしょうと言うことと、レントゲンの所見から顎の関節の形が悪いので、このまま放っておくと突然、口が開かなくなるかも知れませんと言うことでした。結局、たくさんお金を払って、患者さんには不安だけを与えて、終わったようです。
確かにレントゲンを撮らないと判らない事も多いのですが、そこはプロであれば、患者さんの口の中や、頭の形や顎の形、筋肉のの付き方、待合室での患者さんの態度、口の周りの習癖などからある程度の、診断は出るものです。
すぐに、資料採り(お金がかかる)しないと判らないと言われたらちょっと注意してくださいね。 |
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