おおき日記

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2013/03/23 (土)  新聞広告!
 今日の朝日新聞の夕刊に”歯を抜かない床矯正治療”題して広告が出ていました。矯正臨床家の一人として、言いたいのですが、まず、広告の最初に”歯を抜かない”と有るところにこの治療の問題点があります。
 つまり”歯を抜かない”と聞けば、小さなお子さんを持つお父さんお母さん方は、真っ先に飛びついて行きます。これはどんな歯並びの子供達にも同じ矯正治療の方針であることを言っています。永久歯を抜く抜かないは治療方針において大きな要素です。子供達の歯並びを診らづして最初から歯を抜かないで治療しますと言っていることが問題なのです。
 私は、歯を抜くことが良くて、抜かないことが悪いと言っているのではなく、抜かない場合、また抜く場合のそれぞれのメリット、ディメリットをしっかり説明する必要があります。そこにプロフェッショナルの矯正臨床家としての自分の意見を分かりやすく説明してあげることが重要だと思います。
 また床矯正治療とは、取り外しの出来る装置ですので、患者さん(小さな子供達)が使ってくれなければ、まったく意味のない装置です。
 床矯正治療は遅れた成長に追いつくことが床矯正治療の基本であると書かれています。しかし実際は子供達の成長をコントロールすることは容易ではありません。
 またその広告の最後には、良く噛んで食べる習慣を身につけさせたり、悪習慣を見つけて改善することが床矯正治療の本質であるとも書かれていますが、奥歯で良く噛む習慣を習得することは私も重要だと考えていますが、これは床矯正治療とは無関係なことだと思います。
 矯正歯科を標榜されている歯科医院では、このような子供達が来院されると、ほとんどの医院では、早期に装置が装着されているようです。と言うのも、小さな子供達は、ほとんどがご両親に連れられて来ており、本人自身はまったく歯並びを気にしていまん。このように歯並びを気にしていない子供達に、矯正装置を装着することは、両親は満足でしょうが、子供達にとっては誠に迷惑な話です。
 例えば、親は子供自身、行きたくもない塾に行かせることで、満足し、きっと成績が上がるだろうと思います。しかし当の本人は塾で遊んでいます。やはり子供人が塾に行って勉強したいと言い出した時が一番、効果が上がるときだと思います。
 このように矯正治療も本人自身が歯並びを気にし始めたら、始める価値が出てきます。だって、究極的ですが、歯並びが悪くても死ぬことはありませんから。 
 そこで、私は、嫌で連れて来られた子供達には、装置を入れるのではなく、生活習慣の改善つまり正しい姿勢の取り方、奥歯での咀嚼(噛み方)、口唇を使った発音の仕方を指導します。この生活習慣の改善は、身に付けば、生きた人間を形成し、当然、歯並びも良くしていきます。本当ですよ!
 これらの指導は、ご両親が納得しても、いつも親から”あれをしろ””これはするな”と言われ付けているため、子供達人が感動しなければ、決してやってくれません。
 私が一番、労力を使うのは、如何にして子供達自身が私の話に感動してくれるかです。新患相談には1時間ほどかけますが、本当に精魂尽き果てます。それくらい頑張らなければ、子供達は目を開いてくれません。
 最初、子供達の死んだ眼が、帰るときには、生きた眼になったとき、この子に会って良かったと思う瞬間です。
 また話がズレて行ってしまいました。
 最後に、良いことだけを言っている広告には注意です!(一般論です)

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