2012/07/21 (土)
医者の傲慢!
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先日、九歯大の矯正歯科のある先生が自分の患者さんが転居するということで、転居先の矯正歯科に治療継続のお願いをして患者さんを紹介したところ、そこの矯正歯科の先生が今まで九歯大で、やって来られたの治療方針では、私には続けることが出来ませんと言うことになりました。
たまたま、その患者さんの途中の模型やレントゲンを見る機会があり、すこし驚きました。というのもある程度の矯正治療の経験があれば、先の読みというものがあるものですが、この患者さんの治療の終点が見えませんでした。
九歯大の先生に対する患者さんの信頼度は高く、他の先生の意見を聞き入れないくらいの信頼でして、これほどたちの悪いものはないかもしれません。私からすると間違った診断と治療方針を押し付けられた患者さんの悲劇だと思います。
矯正治療の目標には、先生それぞれの考え方があり、先生相互に受け入れられない目標でもあるかもしれません。それぞれ自分が正しいと考えているのです。
だから医者は謙虚でなければいけないのも事実です。絶対に正しいと言っていた治療が数年経つと、まったく否定されてしまうこともあります。医者がこれは正しいと信じて行われることの怖さはありますよね。
新しい技術は飛びつてみたいと思いますが、新しいだけ治験例も少なく危ないということです。特に歯を動かす矯正歯科での新しい装置や材料は術者にとって便利になったということだけです。ごまかされてはいけません。
いつも自分を戒めることは重要だと思います。謙虚さも忘れずに。 |
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